公務員で株を始めたいけど何を買えばいいのかな?
株の運用はどうすればいいの?
インデックス運用ってなに?
どれくらいリスクあるの?
そんなお悩みを解決します。
この記事で
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基本給やボーナスが減る分のカバー方法がわかる
株式運用のリスクを減らせる
それって当たり前だと思いますし、正常な反応だと思います。ただ、今後の日本で貯金をしているだけ、資産運用の方法を全く知らないとなると満足いく老後、定年後の生活ができないかもしれません。
今回は、固定概念として株式は危ないと思っている方、少しでもリスクの少ない株式運用に興味のある方はぜひ見ていってください。それでは始めて行きます!
株式運用の種類
株式運用には「株式投資」と「投資信託」があります。株式投資は個人で株の運用を行い、投資信託は運用のプロに手数料(信託報酬)を払って売買を代行してもらいます。
個人で株式投資は自分でトレードして、個別の株が上がるのか下がるのか見極めて売買を行う必要があります。
投資信託は「ファンド」と呼ばれる株の詰め合わせパッケージを買って、その個別の売買はプロに任せる手間暇があまりかからない方法です。
ではどちらが簡単なのか、儲かりやすいのか、リスクが少ないのかなど、見ていきましょう。
株式投資
結論から言うと、公務員の方に個人で株式投資をするのはおすすめしません。
理由は、勝率が低くリスクが大きいことです。
株式投資は自分自身で銘柄を選び、売ったり買ったりをしなければなりません。株価の変動は速度が速く、毎日細かくチェックして売買の決断をしていかなければなりません。
これを平日株の取引所が開いている時間に仕事をしている公務員の方ができるでしょうか。
プロのトレーダー相手に勝てるでしょうか。
一部できる方はいるかもしれませんが、一般の方にはおすすめできません。やるとしても、四六時中株価を気にするなど職務専念義務のある公務員には難しいと思います。
投資信託
投資信託の運用は「アクティブ運用」と「インデックス運用」に分かれます。投資信託は、株や債券のプロに、投資家がお金を集め、運用を任せ、成果が出れば投資額に応じてリターンが配分されます。この時、運用のプロに手数料(信託報酬)を払う必要があります。
アクティブ運用は銘柄を選んで運用する手法で、インデックスよりも大きいリターンが期待できますが、手数料も運用リスクも高めです。経済全体が良くても、落ちる銘柄を選んでいると損失を出す恐れがあります。
インデックス運用は指数に連動して、機械的に運用が行われるためリスクが少なくコストパフォーマンスが1番良いと思います。
※経済の動向に左右されるため、投資した先の経済状況が悪いと一緒に損失が発生する可能性はあります。
では、私が推している公務員におけるインデックス運用のデメリット、メリットについて、みていきましょう。
インデックス運用のデメリット
為替リスク
株価変動リスク
こちらは容易に想像できると思います。自分で購入した時の価格より、株価の暴落などで低くなって資産が減少するリスクです。
気をつけるのは、株を現金化するタイミングです。これが「さあ切り崩して老後の資金にするぞ!」となるタイミングになるとちょっと厳しいですが、その時には切り崩す量やタイミングをずらすなどの策が必要です。
もちろん株式運用する以上はこうしたリスクはあります。
ただし、一度考えていただきたいことはインデックス運用は「長期投資」であること。つまり暴落があっても、これまでの株式の歴史上再び株価は戻り、長期的には株価は暴落前よりも上がっています。
まだ長く投資を続けるタイミングであれば、一時的な暴落に混乱せず、変わらずに投資し続けることが大事です(株価が低い時には同じ量の株が高い時よりたくさん買えるんです)。
価格に左右されず、一定の額で買い続けることを「ドルコスト平均法」と言います。
為替リスク
これは外国の株を購入していた場合に、たとえば購入した時より、円の価値とドルの価値が変わっていて、円高で替えると運用は上手くいっていたけど実際の利益は低くなってしまうといったことが起こります。
株価だけではなく、円やドルなど貨幣価値にも左右されるということですね。これも投資上は取らざるを得ないリスクです。
反対に、ドルの価値が購入時より上がっていて、円に替えるとなるとプラスが大きくなることもありますね。この点も頭に入れておくと、慌てなくて良いかと思います。
これらは公務員だからとは関係なく、株式の一般的なデメリットです。では、おすすめする理由である公務員におけるメリットはどうでしょうか。
公務員におけるインデックス運用のメリット
長期で安定的な運用に向いている
開始後の手間が少ない
経済動向に目が向きやすい
長期で安定した運用ができる
インデックス運用は、投資先ファンドの国の経済状況(ex日本、米国、世界)に連動して価格が変わります。株式市場は成長と暴落を繰り返しながらも、全体としては大きくなり株価は何十年と見ても上がっています。
有名著書『ウォール街のランダム・ウォーカー』のバートン・マルキールと『敗者のゲーム』のチャールズ・エリスも長期のインデックス運用が最も優秀な投資方法だと言っています。
投資の大原則[第2版] 人生を豊かにするためのヒント
今後日本の雇用のあり方もどんどん変わると思いますが、公務員の年功序列や賃金体系のあり方は大きく変わらないと思います。安定的に一定額の投資がしやすい環境です。
一定以上の賃金上昇が見込まれ、人生設計がしやすくお金の出費も計算しやすい公務員はインデックス運用に最も向いていると言っても過言ではありません。
今どき大手企業でもリストラはあり得ますが、公務員は懲戒免職にならない限り、なかなかクビにはなりませんからね。強力な身分保障がされています。
開始後の手間が少ない
日々の仕事で忙しい公務員にあって、一度投資先を決め、(月に1回など)定期的にチェックさえできれば基本的に運用でやることはありません。
そもそも、インデックス運用は長期の投資ですから、よっぽどでなければファンドを変えたりすることはないです。
チェックというのは、あなたが結婚、出産、住宅購入など資産に影響が出る中で世帯の状況に合わせて「現金・株式・ローン・保険など」資産のバランスを取るためにチェックが重要です。必要に応じて、株式に投資する額を調整するなど行動を変えるのが良いでしょう。
経済動向に目が向きやすい
公務員の仕事内容は人々の暮らしに密着していますが、経済や企業活動からは距離が遠いものが多いです。
株式運用を始めると、自然と今までスルーしていた米国や日銀の金融緩和、企業のM&A、ITテクノロジーなどのニュースに目が向き、自分の保有する株にどんな影響があるか?なんて考えるようになります。
公務員てなかなか民間企業の感覚や「利益」という概念がなかったりするので、ある種特殊な職業なんですよね。仕事上でも数字ではなく、上司がどう思うか、議会への影響なんかを考えたりして組織上の目標に目が向きにくくなったりすることありませんか?
そんな中で、職場以外の部分に目を向けてそれらの感覚に触れておくことも大事だと思います。民間に委託するアウトソーシングも増えていますし、業務にも役立つことはあると思うんです。
ここまで見て、やってみよう!orやってみようかな!と思った方、簡単に始める方法を見ていきましょう!
インデックス投資の始め方
①証券口座をつくる
証券会社、銀行、保険会社で取り扱っています。ネット証券の楽天証券またはSBI証券が手数料が圧倒的に安いため、おすすめです。
楽天証券→ https://www.rakuten-sec.co.jp/
SBI証券→ https://www.sbisec.co.jp/ETGate
②投資商品を選ぶ
100%株式型
全て株式で運用するファンド(投資信託)です。こちらの方が商品の数としては多いです。
株式だけなので、複合型に比べるとリスクは大きく、得られる利益も大きい商品です。私は、楽天証券の米国株式(S&P500連動型)に全て積み立てています。
リスクはありますが、長期間運用すると過去を見返すと増えていくことが予想されることや、インデックス運用のためコストも安く抑えられるため、こちらを選んでいます。
複合型
株式だけでなく、債券や不動産の投資信託(REIT)が組み込まれた「バランス型」とも言われる商品です。また、株式でも、日本、全世界、新興国、米国といったものが組み込まれたものもあります。
各々のパーセンテージは商品を見て選んでいただきたいのですが、こちらの方がリスクは小さく、得られる利益も少なめです。
「全部株式じゃこわい」「少しでも安全な運用がしたい」という方は、複合型のインデックス運用のものを選ぶと良いと思います。
どちらじゃなきゃいけない。と言うことはありません。大事なのは、自分の目で確かめながら自分のとれるリスクを計ったうえで商品を決めることです。そうすることで、誰かに買わされたものではなく、主体的に今後も運用ができる人になっていきます。
ここまでお読みいただいた方は、投資信託でインデックス運用をおすすめというのはご理解いただけたと思います(ここだけ見た方はちょっと上まで戻ってみてください)。
ここでは具体的な銘柄まで言及はしませんが、ご自分にとって良いものは何か、最終的にはご自分で選ぶことになりますので、調べてみる、ググってみるくらいはやってみると良いと思います。
私からは1点だけ。(友達でも)人から勧められた商品や銀行や証券の窓口で勧められた商品をそのまま買うのはやめましょう!投資信託の商品はたくさんあり、手数料含めて低リスクでも利回りが小さく投資リスクに見合わないものなんかはたくさんあります。
公務員のためのインデックス運用まとめ
あなたの豊かな老後のためにお役立てください。ありがとうございました!